IMITATION LOVELESS -Remember-


優夜と刹那は憐の手首を掴むとそのまま押し倒した。


「…優夜? 刹那?」


刹那の長い髪がサラリと流れるように憐の首筋に広がる。


「そっくりだから…、俺達が手を出しても 抵抗しなかったんでしょ?」

「好きな奴と重ねて……自分を慰めてたのか?」


二人の鋭い視線に憐はビクッ…と反応した。


「なんか ムカツクね……、重ねられるって」

「どうして…俺達だけを、見てくれないんだ…」


二人の言葉を聞いた憐は驚いて目を見開く。

優夜と刹那の瞳は潤み、今にも雫が溢れそうだった。


「……嫌なんだ、憐が好きな人を思い出そうとするのが……怖い…」

「ただの玩具が…こんなに愛しいなんて…、」


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