IMITATION LOVELESS -Remember-
「……どうして…っ」
"そんな、酷いこと…言うの…?"
小さく呟いた言葉は二人に届かなかった。
手首を固定され、抵抗が最小限に抑えられてしまった憐は涙を滲ませる。
怯えた顔は簡単に壊すことが出来そうなほど脆く、儚げだった。
「そんなに怖がらないでよ…?」
「安心しろ…痛くはしない」
優夜はそのまま憐の耳に、刹那は憐の首筋に、唇を寄せながら呟くと腕を掴む力を微かに弱めた。
「憐が抵抗しなければね…?」
優夜が憐の耳に噛みついた。
嘗められた時とは違う感覚にはしたない声を漏らした。
「や……ぁあ…!」
「……抵抗、するなよ?」
刹那の右手が露出している憐のお腹を優しく撫でる。