IMITATION LOVELESS -Remember-


憐は優夜に借りたシャツだけを羽織っている体を起き上がらせる。

欠伸をした憐の体は少し疲れ気味で小さく震えていた。
頬がまだうっすらと赤いままだった。


「憐、おはよう」

「うん…」


憐は優夜に抱き着く。


「!? …憐?」

「優夜ぁ……ミルクティー、飲みたいよ…」


憐は優夜から離れまいと力一杯抱き着きながら囁いた。

昨夜も感じた優夜の素肌を堪能するように頬を擦り付ける。


「…わかったよ ミルクティーね」


優夜は動かない憐を刹那に預けると 服を纏い部屋を出ていってしまった。


< 82 / 184 >

この作品をシェア

pagetop