IMITATION LOVELESS -Remember-
憐は優夜に借りたシャツだけを羽織っている体を起き上がらせる。
欠伸をした憐の体は少し疲れ気味で小さく震えていた。
頬がまだうっすらと赤いままだった。
「憐、おはよう」
「うん…」
憐は優夜に抱き着く。
「!? …憐?」
「優夜ぁ……ミルクティー、飲みたいよ…」
憐は優夜から離れまいと力一杯抱き着きながら囁いた。
昨夜も感じた優夜の素肌を堪能するように頬を擦り付ける。
「…わかったよ ミルクティーね」
優夜は動かない憐を刹那に預けると 服を纏い部屋を出ていってしまった。