IMITATION LOVELESS -Remember-


憐は儚げな声と笑顔で刹那を見つめている。
眉を潜め、口を尖らせて拗ねているようにも見える。


「俺に構って欲しいのか?」

「…ん」


刹那は包むように憐を抱き締めながら甘やかすように囁いた。

刹那の腕の中で憐は小さく頷いた。


「構って欲しければ、お前から誘え」

「誘う?」


刹那は大人びた微笑みで憐に囁きかける。
微かに反応した憐の肩を撫でるように掴んだ。


「ほら…、オネダリしてみろ…」

「……っ」


憐は背中に滑らされる刹那の指に震えながら薄く唇を開く。


「ゆ…うや……、…も……一緒…が いい……」


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