生徒会長の秘め事!
そ、蒼空……ちゃん。


私は状況がうまく呑み込めず、



唖然としていると私は蒼空ちゃんの体を見てビックリした。



それは、蒼空ちゃんの体に沢山の切り傷とアザがあったからだ。



確かに私にも切り傷とアザがあるが数えても数ヶ所くらい。



蒼空ちゃんの場合はそれが体中にある。



「何……これぇ……。」



もしかして私を守るために……。



「私にバカぁっ……て言ったけどぉ……グスッ…どっちがバカなのよぉぅ……。」



と言いながら蒼空ちゃんの頬にふれた。



ヤ、ヤバイ冷たくなってる!!!



そうだ、ちゃんと呼吸してるか確かめなきゃっ。



私は蒼空ちゃんの胸に耳を当てた。



トクトクと音は聞こえるけれど弱い!!




こんな所で泣いてる暇があったら早く助けを呼びに行かなきゃっ。



私は倒れている蒼空ちゃんの体が冷えない様に自分が着ていたジャンパーを掛けて、


「今助けを呼んでくるから待っててねぇ!!」


と言って走り出した。




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