生徒会長の秘め事!
私は首を横に振って、女の人の手を掴んで


「グスッ……こっちに来てぇ。」


と言って何人かの大人達と一緒に森の中に入った。



私は自分が転んだ後を見ながら先頭を小走りで歩く。



「どこまで行くの?」




と女の人が尋ねてきた。




「もう少し先ストールが巻いてある枝の所まで。」



5分くらい行った所でストールを巻いている枝を発見した。



「あそこっ。」と言って私は蒼空ちゃんが倒れているところに走った。



すると、大人達は「大変だ。救急車を呼べ!!呼吸はしてるかぁ!」



と言って慌てだした。



さっきの女の人が蒼空ちゃんの胸に耳を当て、


「大丈夫。心臓は動いてるわぁ。」


と言う言葉を聞いてよかったと私はホッとした瞬間。



私の記憶は途絶えた。

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