my sweet love
「ず…ゆず…ゆず?」
名前を呼ばれ
目を開けると龍の顔が
視界に入った
「ん…?」
「おはよ
大丈夫か?」
「ちょっと
気持ち悪いかも…」
「ここに
容器おいとくから
我慢しないで
出したかったら
出せるだけだせ?」
「うん
霸瑠は?」
「さっき二人とも計って
柚は9度
霸瑠ちゃんは8度8分だった」
「良かった
霸瑠は下がって」
「柚は
今からまた上がると思う
無理だけはするなよ?」
「うん」
私が返事をすると
くるりと霸瑠の方に
体を向けた
「霸瑠ちゃん?霸瑠ちゃん」
「ん…」
「おはよう
体調は大丈夫?」
「怠い…
でもさっきよりは平気」
「柚も霸瑠ちゃんも
今から夕飯だけど
無理して食べたら
戻しちゃうかもしれないから
食べれる範囲で食べてね
霸瑠ちゃんはお粥と固形物
どっちがいい?」
「固形物が良いです」
「夕飯固形物で
ダメだったら
明日からはお粥ね?」
「はい」
「柚は…」
「固形物が良い」
「お前は
1回戻したろ?」
「今日無理だったら
明日は流動食でもお粥でも
なんでもいいから
お願い!!」
「分かった
今持ってくるから」
そう言って
龍は病室を出ていった