my sweet love
龍が病室を
出ていってから少しして
ガラッ
と言う音と共に
夕飯の乗っかった
お盆をてにした龍が
病室に入ってきた
「お待たせ
希望通り柚も霸瑠ちゃんも
固形物だよ(笑)」
「ありがと龍」
「長谷川先生ありがと」
「そう言えばさ?」
と私が声を掛けると
「「ん?」」
二人がハモって答えた
「そんな遠慮する
間柄でも無いんだから
霸瑠の長谷川先生って
やめない?」
「俺はなんでもいいけど?」
「何て呼ぶの?」
「龍先生は?」
「いんじゃね?
その方が親近感沸くし(笑)」
やっぱり
距離感じてたんだ(笑)
「じゃあこれからは
龍先生で(笑)」
と私が言うと
「了解」
と霸瑠がはにかんだ
「じゃあ
他の患者さんにも
夕食渡してくっから
何かあったら
ナースコールじゃなくて
俺のPHSに電話して?」
「じゃあ霸瑠にも
教えておくね」
「んじゃあな」