my sweet love


「龍でしょー?
ちょっと待ってて」


「おぅ」

緊張をほぐす方法を
探しながら待っていると

「おまた…せ!?
女の子!?もしかして柚ちゃん?」


「はっはい」


「柚だ。今日から
一緒に住むことになったから。
それとお前がうちに来ることは
柚に許可は取ってあるけど
控えるようにしろ
お前だってこんなに
いい部屋が有るんだから」


「柚ちゃんはじめまして」

と聞いていなかったのように
私に挨拶をしてきた


「はじめまして智さん」


「いつも聞いてるよー
あっ名前龍から聞いた?
覚えてくれたんだ!!嬉しい」

と間を持たずに
どんどん話を進める智さん

あまりの必死さに
笑いがこぼれた


「フフッ」


「あっ笑った」

「え?」

「この部屋来てから顔が
固まってたよ?(笑)」

「あっ」

「ほんとは知ってたよ
柚ちゃんが来ること
これからよろしくね」


「はい」


「入っていいよ」

「お邪魔します」

そう言って私は
智さんの部屋へと入っていった


< 143 / 334 >

この作品をシェア

pagetop