my sweet love


「そりゃあ
ちゃんと言わなかった
ゆずも悪い。でもな
それに気づいてやれなかった
俺らも悪いだろ?
それにたぶん起きたときから
柚隠してたよ?
その理由も聞かずに
お前は怒って
言い訳だとしても
少しは柚の話聞いてやれよ」


「そうだったな…わりぃ」


「ヒック…ヒックううん…ヒック
ゴホッ…ヒックゲホッ」

だんだん発作みたいに
なってきた


「柚大丈夫だから
ゆっくり深呼吸して?」

そう後から智が
背中をさすってくれてる

「吸入しようか
もう怒ってないから
大丈夫だから泣き止もう?」

龍もなだめてくれた

「ヒック…ゴホッゴホッ…ハァハァ」


そのお陰かだんだん
収まってきてくれた


「ゴホッごめんなさい」

「何でお前が謝るんだよ」

「迷惑かけたから」

「俺こそごめんな?
話も聞かずに一方的に
怒っちまって」


「ううん」

「はいそこまで
柚は熱はかる。はい」

そう言って体温計を渡された

そして電源をいれ
脇にハサミ鳴るのを待った


< 151 / 334 >

この作品をシェア

pagetop