my sweet love


目が覚めると
まだ窓からは明るい光が
差し込んでいた

体の倦怠さは少し
ましになっていた
気持ち悪さも減っていて
少しだけお腹が減った気がして
ベッドから降りて
閉まっていた部屋の扉を開けた


するとソファーに座っている
智の姿を見つけた

「とも?」

「柚か?おはよう
大丈夫か?」

「大分楽になった」

と言いつつも
少しフラフラしていた体は
直ぐに智に支えてもらった

「そうか
退院したばかりだから
また熱が出るかもな
龍いま書斎にいるけど
龍のとこ行くか?」

「うん」

そう答えると
体を支えてくれながら
私のペースに会わせて
龍の書斎がある部屋の前まで
連れてきてくれて
扉まで開けてくれた


「何か用か?とも」

と龍が振り向きもせずに
声をかけてきた
だから私が答えた

「ごめんね。目が覚めたから…
邪魔だったよね…」

「柚かよ」
とビックリしながら
こっちの方に来てくれた

「全くひどいな
俺だったら
振り向きもしなかったろ?」

「まぁな
柚は特別だから
で柚。平気か?」

「大分楽になった」

「まだフラフラしてるけどな」
と智が付け加えてくれた

「そうか
取り合えずリビングに
行こうか」

「うん」
そう言って3人で
リビングに行った



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