my sweet love
「はい柚。ゼリー」
キッチンから戻ってきた智が
ブドウ味のゼリーを
私に手渡ししてくれた
「ありがとう」
「他に何か
食べたいものあるか?」
「んー
お腹自体は減ってるんだけど
これと言って
食べたいものは無いなぁ」
「じゃあ
俺が作ってやる」
「龍が?」
「あぁ
二人とも座ってろ」
「ありがとう」
「龍の飯は
めっちゃくちゃ旨いぞ!」
「智!
ゆずに変なこと
吹き込むな」
「いやそういうわけじゃなくて…」
「美味しいんだ
楽しみに待ってるね?」
「あぁ」
「じゃあ柚は
俺とテレビみようぜ?」
「そうだね
そう言えば智って
彼女さんいないの?」
「居るよ
ちょっとってかかなり
病弱だけどな
明日ここに来るぞ?」
「おい智」
「ん?」
「悠が来るんなんて
聞いてねぇぞ?」
「だっていま言ったもん」
「ゆうさんって言うんだ」
「あぁ
まぁ明日のお楽しみだな」