my sweet love
そうして食事を終えた頃……
「なぁ龍」
「んー?」
水を飲んでいた私を
見ていた龍は声をかけた
智に対してテキトーな
返事をした
「はいこれ」
「んー?
ってこれなに?」
と目の前に出された袋を
驚いた顔で見つめる龍
その言葉に
恥ずかしいのか照れたように
顔を少し赤くして智が答えた
「いやぁ…
今年はなにあげようか
迷ったけどさ
この間欲しいって言ってた
キーケースにしたよ」
「まじか!
さすが智だな」
「あのぉ…」
「どうした?悠」
智のプレゼントに
浮き足立っていた龍が
小さな声で話に入った悠に
すかさず声をかけた
「これ…私から」
「悠もくれんのか!?
まぢサンキュな」
「ううん私からは
ネクタイピンだよ
あんまり高いやつじゃないけど…」
「値段より俺は
気持ちが嬉しいよ」
そういいながらももう
すでに袋を開けている龍
「どういたしまして(笑)」
「シンプルだけどかっけー
まぢサンキュな」