my sweet love


そうこうしているうちに
泣きつかれたのか
悠はぐっすり寝てしまった


そしたら何か
一日の疲れが出たのか
発作の前兆の
のどの異変や胸の違和感を
感じた


今寝たばかりの悠を
起こすわけには行かないから
私は静かに寝室を出た…

そしたら龍と智が
寝てるはずの部屋の
電気が点いてたから
起きてるかもしれないという
すこしの希望をもって
部屋を覗いた

「ゆず?」

「まだ寝てないのか?」

「今コホッ悠がねたコホッけど…
発作来ちゃったからコホッコホッ」

「そっかおいで」

龍に言われるがまま
龍の膝の上に座った


「ゆっくり深呼吸」
龍は背中をさすってくれながら
私に声をかけてくれた


でもそんな龍の行動とは
裏腹に発作はどんどん
ひどくなる一方だった

その間色々龍と智で声を
掛けてくれていたけど
それに答える余裕は
私には無くて…


どうにかせきをしながら
深呼吸をすることを
頭で理解しながら
それが出来るように
必死だった

そうして
発作がおきてから
一時間近くたった頃
ようやく収まった



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