my sweet love


それだけ言って
すぐにカーテンが開いた

「柚?起きてたのか?」

ちょっと嘘だけど…
「ううん…今起きた」

「そうか大丈夫か」

「うんなんとか」

「どんな感じだ?」

「頭痛くて気持ち悪くて…」

「柚?」

「…ヒック…」

「どうした?ゆず」

お腹のこと龍に話そうか
迷ってたらなんか涙が出てきた


「ヒック…ヒック」

「どっか痛いか?」

「ヒック違う…ヒックちがくてヒック」

「ん?ゆっくりで良いからな」

「学校ヒック着てからヒックヒック
三回ヒック発作みたいにヒック
お腹ヒック痛くなっヒック」

「お腹?」

「ヒックうん」
だんだん涙も引いてきて
まともに話せるようになってきた

「どの辺?」

「一回目は全体だったけどヒック
二回目三回目につれて
右のヒックみぞおち中心になってきた」

「冷えたりしたわけでも
ないんだろ?」

「多分…
でもなんかそういう
痛みとは違くて…」

「どんな感じ?」

「心臓の発作みたいな
うってきたらうーみたいな…
分かる?」

「あぁなぁ柚
どっちにしろこの熱じゃあ
病院行かないと
いけないから検査して
ちゃんと原因調べないか?」

「…うん」

「いきなりなくし素直だし
その腹痛やばそうだな」

「やばかった」


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