my sweet love


しばらくして
今度は発作も起きなく
家につくことができた


車いすで龍に押されながら
家の扉を開けて
なるべく明るい声で
「ただいまー」
っていったら
バタバタという足音と共に
「おかえりーー!」
という悠の声が聞こえた

「おぉ帰ってきたな~」

「って柚何で車椅子⁉」

「あんまり動き回って
悪化しても困るからな(笑)」

「あのぉ~」
と奥から出てきたのは…

「覇瑠⁉」

「お邪魔してま~す」

「おっ覇瑠ちゃんいらっしゃい」

「こんにちは龍先生
覇瑠ちゃんじゃなくて
覇瑠だよ!」

「そうだったな
ごめんよ覇瑠」

「で柚大丈夫?」

「うん」

「じゃあ柚一回降りれるか?」

「うん」
って言ったその時だった
五回目の発作が起きたのは…

「いったい…あーハァハァ」

せっかく立ち上がった体も
玄関に膝から崩れてしまった

「「「柚‼」」」
4人の声がそろった

一度発作を見ていた
龍、悠、覇瑠はわかるけど
やっぱりさすがは医者で
初めて見た智も
最初は驚いていたけど
すぐに医者の顔になった

「柚?とりあえずベッドに運ぶぞ」

「ハァハァ…うんハァ…ハァ」

それだけ言って
龍が私を、智が車いすを
運んでくれた




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