my sweet love



「ごめんもう大丈夫」


「ほんとかよ(笑)」


「ごめんねホント
悠は初日だったのに…」

「柚は気にしすぎなの」

「だって覇瑠だって
あたしと同じでこの間
退院したばっかなのに
心配かけて負担掛ける
ようなことしかできなくて」

「あたしも気にしてないってば(笑)」

「それに龍や智だって 
せっかくのお休みだったのにさ
あたしがこんな病気に
かかっちゃったせいで
迷惑ばっかり掛けっちゃって…」

「原因はこれだな」

「え?」
いきなり思ってもいなかった
言葉を龍にかけられて
驚いた

「三人に言ってなかったな
検査の結果盲腸だったんだ」

「盲腸って手術しないと
いけないんじゃないの?」

「悠そうなんだよ
でもな今の段階だったら
本当は病院だけど
俺と智がいるから
今回は連れて帰ってきた」

「それでか」

「それでって?」
あたしも気になってたことを
覇瑠が聞いてくれた

「腹が痛いとは聞いてたけど
さっき見たときに
あの痛がり方は尋常じゃないから
なんかあるなとは
思ってたけど盲腸だったら
納得だなって(笑)
あっ飯食おうぜ‼
さっき悠と覇瑠が
うまそーなそうめん
作ってたから
腹減っちまって」

「そうだな
柚食えるか?」

「分かんないけど
食べてみて無理だったら
二人ともごめんね」

「うちらも今後
そういううことあると思うから」

「そこはお互い様
ってことで」

「ありがとう」



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