my sweet love

扉を開けると
龍と智がいっせいに
こっちを向いた

「どうした?」

そう聞かれたけど
扉を閉めてからじゃないと
覇瑠が起きちゃうから
ちゃんと閉めてから
答えた

「ちょっと気持ち悪くて…」

「ちょっとじゃ無いだろ?」

「うん…」

「もう吐きそうか?」

「まだ大丈夫…」

「トイレ行くか」

「俺水持ってくな」

「おぅ頼んだ」

「ちょっと我慢してな」

「うん…ごめんなさい」

「なんであやまんだょ」

「迷惑ばっかりかけて」

「俺も智も迷惑だなんて
1ミリも思ってねーよ」

「ありがとう」

トイレにつき
私は車椅子から降りて
床に座り込んだ

「我慢なんかすんなよ?」

「柚我慢すっとつらいかんな?」

そう言われてなんかの
糸が切れてすぐに
吐き気がこみ上げてきた

「ゲホッゲホッウッ」









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