my sweet love

「頭?
その抑えてるおでこか?」

「うん」

「て外してみ?」
そう言われて手をはずした瞬間
おでこから水が
垂れてくるような感覚がして
手を見ると血がべっとり
ついててびっくりした

それを見て龍は驚きつつも
すぐに救急箱を持ってきてくれた

「消毒するからしみるぞ?」

「うん…
いっ…たい…」

「もうちょっとな」

「いったいっ」
痛すぎて涙が出てきた



「はいおしまい
とりあえずガーゼ張るけど
これは病院行かないとな」


「えー!やだよ!」

「診せるだけだから
な?いいだろ?」

「えー…」

「傷が残らないようにもな?」

「ん」

「ですねは?」

「タイヤに打った…」

「立てるか?」
龍が私を支えながら
立ち上がらせてくれたけど…
「いっっ…!」
痛すぎて立てなかった

それを見てた智が
「龍この痛がり方からして
折れてはないと思うけど
病院つれてったほうが
良さそうだな」

「そうだな」

そう言って龍は支度をして
私を抱いて家を出た


< 220 / 334 >

この作品をシェア

pagetop