my sweet love
ふとして目が覚めると
そこは見慣れた天井で
直ぐに家のベッドだってわかった
驚いて飛び起きた私は
松葉杖も忘れて
直ぐにリビングへ飛び出した
「起きたか柚」
「柚何で松葉杖付いてないんだ?」
「ゆずちゃんおはよう」
その光景に私は唖然とした
「…で?」
「柚?」
「何で荘先生が居るの!?」
「あぁ忘れてた
こいつ智の下の階に住んでんだよ」
「えー!?」
「ゆずちゃんごめんね
いきなりお邪魔しちゃって」
「いえいえそれは
良いんですけど…」
「それより柚」
「はい」
龍の声があまりにも低くて
敬語になってしまった
「何で松葉杖付いてないんだ?」
「あっ!」
「足付いてないだろうな?」
「はぃ」
「もう心配させんなよ
それ以上悪化したらって
めちゃくちゃ心配だったよ」
「ごめんなさい」
「いいよ」
そう言って龍は私を通り過ぎて
寝室に行って
松葉杖をとってきてくれた