my sweet love


もうなにも
なくなった頃に
先生が
声をかけてくれた


「大丈夫か?」



「もう…
平気…」


「じゃあ
このまま病室移るから
横になって」


私は頷き
横になった


移動中も
なにかと先生は

「向こういったら
栄養剤打つからな」


「明日からは
流動食の方が
良いか?
でもずっと
食べれないと
鼻チューブになるからなぁ」

などと
話し掛けていた



部屋につき
ビニールのなかに
入れられ少しずつ
上がってきている
体温を
感じながら
ボーッとしていると



「取りあえず
解熱剤打っとくけど
辛かったら
ナースコールしてな?
あとまた
今日みたいに
点滴ずれててもな
じゃあ
ゆっくり休めよ」


そう言って
先生は
お盆をもって
部屋を出ていった



< 71 / 334 >

この作品をシェア

pagetop