my sweet love
霸瑠が
出ていってから
暫くして
慌ただしい足音と共に
病室の扉が開き
息を切らして
肩で息をしている
霸瑠と先生の姿が
私の目がとらえた
「柚!?」
「せん…せ」
だんだん
苦しくなってきていた
呼吸を整えようとしながら
必死に
先生の姿をとらえて
先生の名前を
呼んだ
「大丈夫か」
もう
答えられる
余裕もなく頷いた
直ぐに
酸素マスクを
つけてくれたが
先生が
来てくれて
安心したのか
直ぐに吐き気が
襲ってきた
どうにか伝えようと
必死で
容器を指差して
起き上がろうとした
先生は気づかず
もうすぐ限界で
吐き出しそうなとき
「先生!!
柚の様子が
おかしい!!」
「柚!
吐きそうか?」
どうにか
うなずくと直ぐに
容器を口元に
運んでくれた