my sweet love
「うっ
ゲホッゲホッ…
ハァハァゲホッ」
暫くして
吐き気は治まらないが
もう何も
出すものがなくなった
その間中
先生はずっと
背中を
擦ってくれていた
「ハァハァもう…
だい…じょうぶ」
「良かった…」
「ホントビックリした…」
「霸瑠ゴメン…
ありがとう」
「どういたしまして」
「霸瑠ちゃん
医者の俺が
動揺して柚の
異変にも
気がつかなかった」
「いえ
医者だって
人間ですから」
「霸瑠ちゃん
ありがとう
ゆずゴメン」
「ううん
もっと早くに
無理しないで
辛いって
言えば良かったんだよ
だからこれは
あたしのせい」
「ありがとな
それで
まだ気持ち悪いか?」
「胃のなかが
混ざってるかんじ…」
「そっか…
じゃあ
取りあえず
点滴と検温な」
「はぁい」