my sweet love
「さっきまでは
平気だったんだけどね(苦笑)」
「移しちゃったね
ゴメンね」
「大丈夫ゴホッゴホッ」
霸瑠は
喘息持ちで
よく体を崩す…
そんなことで意気投合した
お互いに
辛いときは言い合う
そして
お互いの辛さを
知ってるからこそ
これまで
やってこれた
「先生呼ぶね?」
霸瑠も
長谷川先生が
主治医だったから
直ぐに
ナースコールで
先生を呼んだ
先生は
私の容態が
悪化したと思い込んで
話も聞かずに飛んできた
ガラッ!
「柚!?」
「先生
あたしじゃなくて
霸瑠が…」
「霸瑠ちゃん?」
「コホッコホッはい…」
「私が
移しちゃったみたいで…」
「そっか
じゃあ取り敢えず
横になろうか」
そう言って
先生は
二人部屋で
空いている隣のベッドに
霸瑠を寝かせた