my sweet love
「ゆず
心臓か?」
コクン…
「イッ…ハァハァハァハァ」
喋るなと言われたけど
あまりのいたさに
小さな悲鳴が出た
先生は直ぐに
ナースコールして
「浅川ゆず
心臓発作
点滴の増加早くっ」
と伝えた
いつもの事ながら
意識を落とすと
大変なことになるから
意識だけに集中した
だけど
小刻みに起こる
胸を締め付けられるような
感覚に小さな悲鳴を
あげさせられる
やっとの事で
看護師が到着して
点滴のついかをしてもらい
暫くしてようやく治まった
「じゃあゆずも
体温計って
んで霸瑠ちゃん
いくつだった?」
「6度7分です…」
「こら
うそはつかない」
「はい…
7度8分です…
「辛い?
正直にね?」
「頭がガンガンします」
「分かった
はい柚は?」
「9度3分」
「ん…
じゃあ二人とも
おとなしく待ってて」