眼鏡男子の裏の顔
「琴おっはよー！」

「おはよう美玖」

私の親友中塚美玖(ﾅｶﾂｶ ﾐｸ)
美玖は私の家がヤクザということを知っている。最初は驚いていたけど普通に友達として続いているんだ。

「ねぇー柴準来てるよ」

柴崎君の方を指で指し私に言ってくる。
今日もいっぱい人いるなぁー。
柴崎君の周りには男子がいっぱいいて顔がちらちら見えるだけでここからだと男子達の背中しか見えない。

「あの男子達邪魔っ！」

「まぁーまぁー授業中いつも眺めてるんだからいいでしょ」

「良くないよ…。いつだって見たいんだもん」

「じゃあ告白すればいいのに」

「無理に決まってるじゃん！私の家の事知ってるでしょ」

「無理じゃないよ～！」

少し美玖は悩んでそう言った。
美玖の家は普通の家だからそんな事言えるんだよっっ。

「無理だもん」

聞こえない小さな声で私は言った。
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