眼鏡男子の裏の顔
私とんでもない現場みちゃったかも。
目の前には地面に倒れている人が何人かいて、その真ん中には男の人の襟を掴んで立っている男がいる。
なぜか私は馬鹿な事にその場で自転車を止めていた。

「おいっ」

身体に寒気が……

「なっ何ですか」

「自転車」

「えっ?」

「自転車貸してくれない?」

知らない人、しかも怖そうな人に話し掛けられたその言葉。
声は低く良くみると背は高い。顔は暗くてよく見えないけど。
そんな男にビビりながらも私は「ど………どうぞ」と返事をした。

「ありがと」

はぁーやっと逃げれる。
だけど安心したのもつかの間…………

「おいっ!」

呼び止められてしまいました。
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