眼鏡男子の裏の顔
朝の挨拶も終わってすぐ授業にはいった。最初の授業は数学、まだ私の得意な教科。
「あれ?数学の教科書とノートがない」

やばいよぉー!忘れたーっっ!
……あっ、机の中に置きっぱなしにしてたんだった。
机の中を見ると教科書とノート。

「やっぱり」

よかった~!
両手を机の中にいれて2冊しかない教科書とノートをとった。

パサッ

んっ?今何か落ちたような音しなかった?
「……気のせいか」

周りを見回したが何も落ちていなかったので前を向いた。すると後ろの席の人に背中をトントンされた。

「落ちたよ?鈴宮さんのであってる?」

「……紙?んーありがとね」

「うん」

やっぱり気のせいじゃなかった。
でもこんな紙机の中にいれてたっけ?
しばらくその紙をじっと見つめてゆっくりとひらいた。
< 21 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop