眼鏡男子の裏の顔
「もうちょっとしたら着くぞ」

へっ!?だめダメ駄目ーっ!
この人の話しで流れるように忘れてたけど家は絶対駄目!

「あの……そこでおろしてもらえませんか?」

「なんで?ちゃんと最後まで帰さないと」
「あの……自転車は返してくれるんですか?」

「自転車は俺が自分の家まで乗って帰るんだよ。貸してくれるって言っただろ?」

やっやっぱり……。
確かに貸すとは言ったけど……言ったけどさぁー。

「どの家?」

「えっ?」

辺りを見回すと見覚えのある風景があった。
完璧にここって…………私の家の前だ……。
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