うそつき
藤村も、うちがいつもみたいに適当に「なんでもいい〜」って言うのがわかってたから、もう既に衣装もメイクも手配してるんかもしれん。
いつもみたいに無関心そうに犬と遊びながらも、藤村のメモを不自然のないように見てみた。
どうも、藤村がせっせと準備をしてくれてるみたいで、いつもうちの記憶を消してくれる医者を使って、当たり障りのない人から記憶を消しにいってるねんて。それで、あと残ってるのは、もうほとんどうちがよく知ってる人くらいで、そういう人に近づくのが大変やから、今困ってるらしい。そこで、藤村が提案したのは、うちが仮病を使えって事やった。
いつもみたいに無関心そうに犬と遊びながらも、藤村のメモを不自然のないように見てみた。
どうも、藤村がせっせと準備をしてくれてるみたいで、いつもうちの記憶を消してくれる医者を使って、当たり障りのない人から記憶を消しにいってるねんて。それで、あと残ってるのは、もうほとんどうちがよく知ってる人くらいで、そういう人に近づくのが大変やから、今困ってるらしい。そこで、藤村が提案したのは、うちが仮病を使えって事やった。