明日もキミの、そばにいたくて。
「俺の親の知り合いの娘さんの、大野桃佳。宮崎から来て、俺達と同じ高校に通うことになって、今俺のとこに居候中」
紹介された大野さんは、ぺこっと頭を下げた。
「よろしっ、痛ッ! 舌噛んじゃった……」
そこって噛むところなんだ……。
でもそうやっていたそうに口を押さえる姿も、とっても可愛らしい。
「よろしくおねっ、また噛んじゃった……」
言い直そうとして、また失敗。
何だか、涙目になってきちゃってる。
可愛すぎる!
守ってあげたくなるような、そんな感じがする。
「よりょしくおねがいします……」
今度は舌を噛まずに言い切ったけど、ちゃんと言えてない。
それに自分でも気付いたのか、慌てた様子でまた頭を下げる。
「ごめんなさい、私……緊張するといつもこれで……」