明日もキミの、そばにいたくて。

許せる。
この子なら何でも許せる!

「……で、こっちが俺の幼馴染の小宮凛」

タイミングが掴めず、言いにくそうな様子で智晴が私を紹介する。
っていうか、それだけかい!

「よろしくね。えっと……」
「凛でいいよ。こちらこそよろしくね、桃佳」

いきなり呼び捨てにしちゃって、大丈夫だったかな。
心配だったけど、桃佳はやわらかな満面の笑みを見せてくれた。

ああ、抱き締めたい!
小宮凛、桃佳にメロメロです。

「ほら、お前らほんとに遅刻すんぞ」

智晴の声を聞いて我に返る。
私は2人と一緒に学校へ向かった。

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