明日もキミの、そばにいたくて。

いくら学校が近いとはいえ、全速力はさすがに疲れる。
その前に、全速力で行かなければならないくらい時間はギリギリだったわけで。

「ほんとギリギリだな……」
「うん……、ってあれ? 桃佳は?」

振り返ると桃佳の姿が見当たらない。
校門の方を見てみると、ちょうど桃佳か入ってきた。

「凛ちゃん、智君、二人とも速いよ~……」

私達において行かれて、必死に走ったのか、桃佳はとても息を荒くしている。
息切れしながら、途切れ途切れに言う姿も可愛い。

「ごめん、大丈夫? 桃佳」
「大丈夫じゃないよ~……」

泣きそうな顔でそう言った後、桃佳は「追いつかなかったんだからね!」と頬を膨らませた。
可愛い……。
って、だんだん変態化してる!

「ごめんって。ほら、クラス掲示見に行くぞ」

智晴に促されて、私達は掲示を見に行った。

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