明日もキミの、そばにいたくて。
人影の少ない中庭で、坂本さんと智晴が向き合う。
――これはリアルなやつだ!
どうにか阻止しなくちゃ……。
でも、どうしたらいいか分からない。
「実は私、智晴君のこと……」
「ちょっと待った!」
考えてる暇もなく、勢いで私は飛び出してしまった。
智晴の冷ややかな目。そして、坂本さんの鋭すぎる視線。
……しまった。
やらかしてしまった。
「お前、人の会話邪魔すんなよ。ってか、何でここにいんの?」
「ごめん、人違いです……」
智晴に冷たく睨まれる。
やっぱり、こんな嘘ばれてますよね……。