明日もキミの、そばにいたくて。

由紀のことを探していると、背中に視線を感じた。
ゆっくり後ろを振り返ると、ばっちり坂本さんと目が合った。

「小宮さん、ちょっといい?」

ずかずかと近付いてくる坂本さん。
やばい、やばすぎる。
この雰囲気は明らかに怒っている。
さっき智晴に告白しようとしてた、可愛くて物静かな坂本さんとはまるで別人で……。

「どうしてくれるの、小宮さん」
「え?」
「私の高校生活、どうしてくれるわけ?」
「ご、ごめんなさい……」

とりあえず謝っておく。
怒った坂本さん、危険なオーラ漂いまくり。

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