彼ハ知ラナイ【短編・完】
「皐月ちゃん!」
「うわっ!なに……。」
顔を上げると、優衣がクスクス笑ってた。
なんだろ…
「ご飯食べよ?皐月ちゃん。」
「うん。」
…て、え?ご飯?時計を見てみれば、もうすでに昼休みの時間。
あたし、寝すぎだよね。
「優衣、俺らのことは放ったらかしなわけ?」
「あ、弘くん。」
優衣の彼氏の山本くんはさっき来たらしい。
山本くんの後ろからは、秋。
少し冷たい目で山本くんを見てる。