彼ハ知ラナイ【短編・完】





すうすうと、横から規則正しい寝息が聞こえてきた。



そしたらあたしはやっと、閉じていた目を開ける。






真っ暗な部屋では、何も見えない。



ただ、あたしの右側だけにすべての神経が持って行かれたような錯覚に陥るけれど。




いや。


錯覚じゃなくて、ホントに持って行かれてるのかも…。




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