ドSホスト×ピュア女子高生〜全部がはじめてだった〜
「いいお店だから、絶対気にいると思う!」
歌舞伎町にある店に向かう道中、美希は俺の手をずっと握っていた。
正しくは、店からそのまま手を引かれていたんだけど。
「ちゃんとついてくから…手離せって!」
毎度のことながら、この過度なスキンシップには慣れない。
「んー離さなーい!」
振りほどこうと思えば振りほどけるのに、そうしない自分が不思議だった。
嬉しそうに俺の手を引き、時折振り返りニコッとする。
見つめ合うのはなんとなく恥ずかしくて、その度に俺は目をそらした。
今思えば、
すでにもうこの時、俺は美希の魅力にとりつかれていたのかもしれない。