ドSホスト×ピュア女子高生〜全部がはじめてだった〜


「お前に、カッコ悪いとこ…見せたくないんだよ………」


俺は俯きながら、消えそうな声でそう言った。


「弘樹くん…」


美希は俯いてる俺の頭を自分の胸に寄せて、優しく抱き締めた。


「まだ全部1人で抱え込もうとしなくて良いよ。弘樹くんは、これからゆっくり大人になっていけば良いんだよ。ゆっくり時間をかけて、強くなっていこう。」


そして耳元で優しくそう言った。


キーーーー


美希がそう言い終えた瞬間、車が停まった。


「着きましたよ」


美希の家に着いたみたいだ。


「あ、はい!ありがとうございます!お釣り大丈夫でーす!」


美希は千円札を運転手に渡し、俺の手を引っ張り外に出た。



< 254 / 265 >

この作品をシェア

pagetop