キミという名のサンタさん
ドキッとした。
「祐希…覚えてたんだ」
「当たり前じゃん。俺、杏理と約束したしね。大きくなったらここで―…ってね」
―大きくなったら、僕ここで杏理ちゃんにプロポーズ…の前に告白する!―
あの台詞も……祐希ちゃんと覚えてたんだ……。
「祐希……」
なんだか泣きそうになった。
そんな私に追い打ちをかけるように、祐希は私の耳元に唇を寄せ、囁いた。
「じゃぁ…明日、朝10時に秘密基地で…待ってる」
*秘密基地 fin*