キミという名のサンタさん


「一応暇だけど……」



ちらりと水沢くんは私を見る。



「い、いやっ、あのねっ!別に2人きりって訳じゃないのっ!私の友達もいるし、他にも男の子誘うつもりだしっ」


「…………」


「…………」



この反応は…ダメかなぁ…。



傍で私を見守っているくぅちゃんに視線を向ける。



と、“頑張れ!”と口パクで言われた。






『ねぇ、クリスマス遊ばない?』


そう言いだしたのは親友であるくぅちゃん。


『いいよっ。遊ぼうかっ』

『水沢くんも誘おうか!』

『え?』



水沢くんは1、2ヵ月くらい前に席替えして隣の席になった男の子。



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