キミという名のサンタさん
水沢くんは書き終わると、それを私に渡してきた。
「はい。コレ、俺のメアドとケータイ番号」
「っ、あ、ありがとっ」
「また何時に何処で集合とかは連絡するから」
そう言って笑う彼は、再び私の腰に腕を回して引き寄せた。
「……桐谷さん」
「?、…っ」
名前を呼ばれ、顔を上げると水沢くんが私の唇に軽くキスを落とした。
唇が離れると、水沢くんは、
「キスしていい?」
と首を傾げる。
「も、もうしてるじゃん……」
照れて目線を逸らす私に、
「もう1回したい。
何回だってキスしたい」
水沢くんは追い打ちをかける。
「……ダメ?」