甘い秘密をそっと教えて?
今度はゆっくり深呼吸してテーブルに置いている取り皿を手にする。
あのポテトサラダおいしそうだからあれを…。
アタシは大皿に盛られたサラダに手を伸ばす。
すると横からすっと手が出てきて大皿にあった取り箸を手に取る。
「あ…」
「これでしょ?
皿、貸して?」
そう言ってその声の主はアタシの持っていた取り皿を持ちサラダを取って載せる。
「スミマセン、
ありがとうございます」
「どういたしまして」
その男性はにっこり笑ってアタシに言う。
ブラウンの少し長めの前髪とキレイな二重の瞳。
涼しそうに笑う。