甘い秘密をそっと教えて?
紺色のスーツ、
涼しげな淡い色のネクタイ。
背も高くてイケメンでステキなオトナの男のひと。
会うたびにアタシはこのひとのこと好きになっていってるような気がする。
今だってもう
こころが騒ぎ出してなんだかもう嬉しくて顔がにやけ始めている。
「顔が緩んでる」
え…。
支店長の言葉に思わず自分の頬をたたく。
以前からそうだったけど緊張してどんな表情をしていいのかわからなくなるときがある。
でもそれは心地いい緊張。
あー。
やっと会えたんだなあ。
「やっと会えましたね」
思ってたことがつい言葉になる。
「そうだな」