甘い秘密をそっと教えて?
「な…なんでこんなとこに…」
ここにいることにものすごく違和感のあるそのひとに聞いた。
「んー?
どうせヒカリに聞いても教えてくれないだろうから。
友達に教えてもらった」
彼はのんきに答える。
そう、
なぜか違う大学のはずなのに樫原くんがいるのだ。
「いい友達だね」
いい友達?
アヤメかアズサ?
ホントあのふたり余計なことばっかやってくれる。
そんなに混乱させて面白いか!
にやにやと笑うふたりが目に浮かぶ。