甘い秘密をそっと教えて?
「ち…違っ…」
アタシが慌てて言いながら支店長の顔を見ると。
うわー…。
無表情。
これ、機嫌悪い?
悪くなったのか?
「あの、違うんです、
その、このひとは…」
支店長はアタシの言葉を遮り冷静に答える。
「そうですか。
私はこういう者です、よろしく」
そしてスーツの胸ポケットから名刺を差し出し彼に渡す。
ちょ…、
もう余計なことしなくていいから。
背中をさっきからずっと冷や汗が流れる。