甘い秘密をそっと教えて?

アタシは自慢げに答える。

「横浜行くから」


「横浜?」


「そう、
それで最終の新幹線にも乗れませんでした。
京都に帰れません。
さてどうしましょう…って感じで」


「帰られへんようになるんやったら…」


「やろ?」


もうアタシは顔がにやけて仕方ない。


それにこの時点で彼が承諾したってことは、

…その後の秘密もオッケーってことでしょ?



「泊まりになるかもしれへんのやったら
アリバイ協力するし」

ミズホが言う。


だからきっとそうなる展開。

いや、
そうさせてやる!


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