甘い秘密をそっと教えて?
アタシが何回もここを通って店内を確かめていたのを彼女は気づいていたのだろうか?
なんでこのタイミング。
カッコ悪。
「えっと、すみません、
失礼します」
いたたまれなくなり慌ててその場から逃げようとする。
「ちょっと?
時間ある?」
なのに久我さんはアタシの前に腕を組んで立ちふさがる。
なんか、
やだなあ。
もう、帰らせてよ。
「アタシ、会計監査って仕事もあるけど…・
実は視察報告もしろって上から言われてるのよね」
なんの話?
突然。
意味わかんないんですけど?