甘い秘密をそっと教えて?


「行こうか?」


いっつもいっつもそんな感じで。

でも支店長はなにも気にしてないようで。

だから今日もそんな感じで。

だから余計に気になって。

「あの…」


「?…」


「なんか、
いっつも申し訳ないです。
アタシが甲斐性ないばっかりに…」


彼はそんなアタシの答えに呆れた顔をする。

「あのなあ…、
甲斐性ないって言い方は変だろう?」


うーん。

まあ、
そうかもしれないけど。

でも他になんて言えばいいんだろう。


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