甘い秘密をそっと教えて?
あーっ!
オトナの女なんてもういい!
どうせアタシには向いてないっ!
もうそんなのどうでもいい!
止め!止めっ!止めるっ!
そんなこと思いながら走り続けていたけれど、
息が切れそうになり、
大きく息を吐いて立ち止まる。
途端に声上げて泣きたくなった。
うー…。
我慢!
そして広い通りに出た時、
ちょうど市バスの薄い緑色が見えた。
何番のバスかは確かめられなかったけれどとにかくこれ以上、
ここにはいたくないから。
そして
停留所で止まったバスに飛び乗る。
しばらくたって聞こえた車内アナウンスと見える車窓から
乗ったバスはどうやら市内循環で河原町へと向かっているようだった。
ま、いっか。
このまま帰っても落ち込むだけだし、
適当に降りてブラっとして帰るか…。